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電子書籍リーダー Kindle Paperwhiteを使ってみての所感
Amazonの2013年度版Kindle Paperwhite買ってみました。
このタイプの電子書籍リーダーは目が疲れにくいそうで気にはなっていたのですが、
どちらかと言うと本は(電子ではない)書籍で読みたい派なので見送っていました。
しかしPDF形式での読みたい資料(iOS公式開発資料など)がPCに溜まっており、
これらを消化する為に一台くらい持っててもいいんじゃないかと思いました。
先輩エンジニアが電子書籍リーダーを使っていて便利そうでしたし。
ちょうどAmazonから新型が出るとお知らせが来てたので、これ幸いと買ってみました。
使ってみた感覚としてはかなり良好です。
とにかく本を読むのが捗る。
捗りすぎてAmazonのマーケットにどんどんお布施してしまっています。
早期購入者特典(11/30まで)の1980円分のクーポンもあっという間に消えました。
とりわけマンガは特に捗りますね。
サイズ的に見やすいですし、画面もモノクロですが精細で美しいです。
しかも続きが気になったらその場で買えてしまうというのが罠ですね。
嵩張ることもないですし、購入にお金以外のハードルがないのです。
その値段もKindle価格で買える(数%以上割引)のでなかなか止まらない。
しかも購入すると同じアカウントならAndroidなどでも読めるようになるので、
カラーで見たい時はそっちから楽しむことが出来ます。
技術書を読むために買った筈なのに完全に誤算でした…。
肝心の技術書についてですが、意外と微妙です。
まずPDF。
Kindle自体はPDFに対応しているので、USBで繋いで入れてあげれば
すぐさま見ることが出来るのですが、素のPDFだと結構読みづらいです。
縦持ちだと1ページ1画面で表示されるのですが、
普通PDFは上下左右に余白を取っているため、中身の文字が小さくなりがちです。
画面が精細なので見えるといえば見えるのですが、目には優しくなさそうです。
もちろん拡大などもできるのですが、E-Inkディスプレイはまだ応答性が良くないので、
拡大→見たい位置にスワイプとかやっているとかなりのストレスです。
カクカク&画面リフレッシュのための反転で見るのが辛い…。
横持ちにすると横幅でスケーリングしてくれるので、文字的には見やすくなります。
でもページ送りすると今どこにいるのかたまに迷子になります。
なのでPDFは結構シビアですね。
PCで余白トリミングや電子書籍に最適化するツールも試してみましたが、
今ひとつor変換面倒臭いで快適とは言えません。
そこでKindleストアで買おうという事になるのですが、品揃えがまあ酷い。
今のところ買う気になったものはないです。
PC版Amazonから書籍のKindle版リクエストが出来るのでポチポチ押してますが、
プログラマ向け技術書が充実するまでには時間が掛かりそうです。
で、そうなるとあとはKindle以外のストアに頼るしかありません。
主なところは
*
オライリー
*
オーム社
*
達人出版会
あたりになるのですが、結局PDFでの販売になっちゃうんですよね。
オライリーは商品によってはmobi形式(旧Kindleフォーマット)で出しているのですが、
大半は書籍をそのままPDFにしたものばかりです。
なのでちゃんと読めるのか買う際に抵抗が出てきてしまいます。
Kindleの画面サイズがもう一回り、二回り大きければ
そのままのPDFでも快適に読めそうなのですが、
このコンパクトサイズだとちょっと厳しい物があります。
ちなみにMobiファイルでの読書は試してみたところバッチリでした。
フォントサイズも弄れますし、レイアウトの崩れもほぼないです。
もっとMobiファイルで販売する所増えてくれないかな…。
ちなみにKindlePaperwhiteはE-Pub形式には対応していません。
PCのツール(Kindle Previewer)
を使えば変換して読むことが出来ますが、
文字サイズの自由が効かなかったり完全ではありません。
やはりKindleに最適化されたフォーマットで読みたい所です。
最後に最新のペーパーホワイトを使ってみての長所短所を簡単に。
長所
*画面が見やすい
去年のモデルを見たことは無いですが、今年のキンドルはコントラスト比が向上して
見やすくなっているそうです。
確かに見やすい。フロントライトも不要なくらいです。
*日替わり、月替りセールがある
これで1巻買ってみて、2巻3巻…と買ってしまうのが一番の罠です。
日替わりは実用書や啓発本が多いです。
最近だと「池上彰のお金の学校」という本がよかった。
*PCから1クリック決済
AndroidのGooglePlayと同じようにブラウザで本を買うと
Wifi経由で端末に自動ダウンロードされます。
決済も1瞬でストレスフリー。お金だけが消えていきます。
*電池持ち
8週間持つそうですよ。
半分くらいで充電してしまうので本当にそれくらい持つのか試してないですが、
他デバイスより圧倒的に電池持ちがいいのは確かです。
*持ちやすい
コンパクトで持ちやすいです。
電車の中でも混んでなければ立ちながら快適に読めます。
専用カバーも買ったのですが、カバーはちょっと重いです。
短所
*ストアが探しづらい
Kindle端末自身ではあんまり商品探しづらいですね。
日替わりセールとかをチェックするくらい。
*ブラウザ
体験版、と名の付いている通り本当におまけ程度のブラウザです。
Javascriptとかはちゃんと動いているみたいですが、
画面の応答性が悪いのとフリーズしやすいのとでダメダメです。
*動作がカクカクしやすい
本読むだけなら問題ないのですが、ストアやブラウザを開いた後だったりすると
動作がカクカクし始めます。
一回スリープにして復帰すれば治ることもあれば、
本格的に再起動しないと治らないこともあります。
この辺アップデートとかでメモリ管理改善して欲しいですね。
結論としては、買ってみて正解でしたね。
PDF読みたい需要は満たされませんでしたが、
時間つぶしのツールとしてはかなり上々の製品です。
これより大きいサイズが出たら即買ってしまうかもしれません。
あとはストアの充実を待つばかりです。
今なら1980円分のクーポン付いてます!