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ダンボール製VRグラス、Cardboardを試してみる
スマートフォンとダンボール製のグラスで簡単にバーチャルリアリティ(VR)を
体験できるCardboardというのを試してみました。
VRは「視覚をハックする」と言われているように
バーチャルの世界を現実のように見て体験できるものです。
視界を全部このグラスで覆い、頭の動きに合わせて映像を変えることで
あたかも実際に見ているかのように見えます。
このCardboardは先日のGoogleIOで発表されたAndroidのVRグラスです。
特徴として、
* Androidスマートフォンがあれば他のデバイスは不要
* ダンボールといくつかのパーツを揃えるだけで簡単に自作できる
* 設計図が公開されている
* 組み立てキットみたいなのは公式から販売していない
* GooglePlayから対応アプリを落として楽しめる
みたいなことが挙げられます。
設計図が公開されているので自分で作ろうと思えば作れるのですが、
ダンボールを図面通り切る必要があったり、
レンズやマグネットなど買い揃えるものがあって面倒なので、
今回はキット販売しているものを探して購入してみました。
## ダングラス
[http://danglass.theshop.jp/items/638952](http://danglass.theshop.jp/items/638952)
今回購入したのはこちら。
最初海外から輸入する事を考えていたのですが、
日本国内でキットを販売しているところを見つけたので
こちらからポチりました。
送料込みで3510円。
原価を考えてしまうと若干割高…?
## 組み立て
届くキットはこんな感じです。
* 本体のダンボール
* 磁石 x2
* レンズ x2
* 輪ゴム x2
* 説明書
これを説明書どおり組み立てます。
完成図を予想しながらやらないと案外苦戦します。
## 起動
完成したらスマートフォンで専用アプリを起動して、
cardboard本体にマジックテープでセットします。
セットしてからだと思うように画面に触れないので、
予め起動しておく必要があります。
セット位置に明確な指定がないので戸惑いますが、
* 画面の分割部分をグラスの仕切りにあてる
* 縁に付いているボタンの誤作動を防ぐため少し浮かせて取り付ける
* 水平になるようにする
あたりを気をつけて取り付ければOKでした。
試してみたのはGoogle公式の「cardboard」アプリ。
1つのアプリの中で複数のVR体験ができるようになっています。
操作はグラス側面の磁石を使って行います。
何のための磁石なのか不思議だったのですが、
この磁石を下げて離すことでクリックと同じ操作が出来ます。
磁気センサーとかで検知してるんでしょうが面白い使い方です。
cardboardを持って頭を左右上下に動かすと、
それに応じて中の映像も立体視で変化します。
画面の映像にピントを合わせるのがちょっと難しいです。
実際の奥行きと、3Dによる奥行きが異なるので
無理やりピントを合わせようとするとものすごく目が疲れます。
あとグラスを目から離して本体を90度縦に傾けると
メニューに戻るようになっています。
この辺も本体を触らずに操作する工夫が効いています。
## 感想
使ってみて一番感動したのはGoogleEarthでした。
GoogleEarth上を視線の方向に自由に進んで見れるのですが、
視界全部を覆っての立体視と、頭の動きと同期した映像の変化で、
これまでに体験したことのない没入感を味わえます。
また、凄いのが上を向きながらクリックをした時です。
一気に高度が上がり宇宙から地球を見たような視点に変化します。
地球を見下ろしながら好きに移動できるのはすごく楽しいです。
こんなシンプルな道具でここまでの体験が出来るとは思ってませんでした。
Oculus Riftという本格的なVRガジェットが話題ですが、
スマートフォンとダンボールで楽しめるCardboardももっと盛り上がって欲しいと思いました。
今後もっとアプリが充実してくれる事を期待したいです。
SDKもあるみたいなので、作りたいものができたらいつか自分でも…。
## おまけ: taovisor
[スマホを装着するVRゴーグル taovisor が量産資金を募集開始。Google cardboard互換](http://japanese.engadget.com/2014/08/19/5-vr-taovisor-google-cardboard/)
ダンボールじゃない版も出るみたいですね。