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月110円の格安VPS使ってみた AtlanticCloudVPS
[月額110円で10GBのSSDディスク容量を利用できるVPSサービスが登場](http://gigazine.net/news/20141004-atlantic-net-ssd-based-server/)
月110円で運用できるVPSがあると聞いて早速使ってみました。
## スペック
* メモリ256MB
* 1仮想コアCPU
* ディスク容量10GB
* SSD
* OS Ubuntu or Debian or Fedora
スペック的に気になるのはやはりメモリですね。
国内の月1000円前後のVPSは大体1GB積んでいるのに対し、
このサーバーは1/4の256MBしか積んでいません。
OSを動かす最低限のメモリを引くとあまり自由に使える分がないのが心配です。
その代わり(?)ディスクはハードディスクより読み込みが高速なSSDを積んでいます。
OSはGoプランだとなぜかCentOSが選べません。
UbuntuとかFedoraとかを利用することになります。
## 機能
* バックアップ機能
* プラス20%払うとディスクのバックアップ機能が使えます。
* スケールアップ機能
* 途中から上のプランにスケールアップ出来ます。
* 一旦OSを終了する必要があるみたいです
* API操作
* サーバーの立ち上げとかをAPI経由で出来るみたいです。
## 所感
やはり月1ドルしかかからないというのは魅力的ですね。
メモリが少ないので大勢のユーザーに公開するようなものは作れなそうですが、
ちょっとしたファイルをホストしたり、定期的に実行するJOBを置いたりなど
個人用途でいろいろ使えそうなサーバーです。
性能面では、サーバーのスペックよりもネットワークの遅延が若干気になります。
サーバーがアメリカにあるので、往復で200ms程かかります。
ブラウザ経由であればあまり気にならないですが、
SSHでコマンド打ったりすると若干の遅れが気になってきます。
記事によると今後アジアへの展開もあるみたいなので期待ですね。
それとホスト名でのアクセスは出来ないみたい(調査中)なので、
独自にドメインを取得しない限りはIPによるアクセスになります。
## おまけ
[https://github.com/pistatium/ansible_atlantic_cloud](https://github.com/pistatium/ansible_atlantic_cloud)
root以外のアクセス用ユーザーを作ったり、SSHのポートを変えたりといった
初期のセットアップを簡単に行えるようAnsibleでスクリプト書いてみました。
(OSはUbuntu限定です)
AtranticVPSでサーバーを立てるとRootのパスワードがメールで来るので、
それを元にこのスクリプトでセットアップすることが可能です。
このスクリプトで行うことは
* SSHのポート変更
* ログインユーザー作成
* 鍵交換
* タイムゾーン変更
* レポジトリ更新
* fail2banインストール(攻撃対策)
こんな感じです。
スクリプト言語やデータベースのセットアップは用途によって異なるので省いてあります。
その辺りは自分でセットアップするなりAnsibleのPlaybook落としてくるなりご自由にどうぞ。
## (追記) おまけ2
super piでベンチマークとってみた結果
```
$ ./super_pi 20
Version 2.0 of the super_pi for Linux OS
Fortran source program was translated into C program with version 19981204 of
f2c, then generated C source program was optimized manually.
pgcc 3.2-3 with compile option of "-fast -tp px -Mbuiltin -Minline=size:1000 -Mnoframe -Mnobounds -Mcache_align -Mdalign -Mnoreentrant" was used for the
compilation.
------ Started super_pi run : Mon Oct 27 14:40:33 JST 2014
Start of PI calculation up to 1048576 decimal digits
End of initialization. Time= 0.256 Sec.
I= 1 L= 0 Time= 0.713 Sec.
I= 2 L= 0 Time= 0.803 Sec.
I= 3 L= 1 Time= 0.807 Sec.
I= 4 L= 2 Time= 0.807 Sec.
I= 5 L= 5 Time= 0.803 Sec.
I= 6 L= 10 Time= 0.804 Sec.
I= 7 L= 21 Time= 0.808 Sec.
I= 8 L= 43 Time= 0.804 Sec.
I= 9 L= 87 Time= 0.804 Sec.
I=10 L= 174 Time= 0.805 Sec.
I=11 L= 349 Time= 0.801 Sec.
I=12 L= 698 Time= 0.800 Sec.
I=13 L= 1396 Time= 0.802 Sec.
I=14 L= 2794 Time= 0.799 Sec.
I=15 L= 5588 Time= 0.796 Sec.
I=16 L= 11176 Time= 0.790 Sec.
I=17 L= 22353 Time= 0.778 Sec.
I=18 L= 44707 Time= 0.752 Sec.
I=19 L= 89415 Time= 0.699 Sec.
End of main loop
End of calculation. Time= 15.840 Sec.
End of data output. Time= 0.089 Sec.
Total calculation(I/O) time= 15.930( 0.871) Sec.
------ Ended super_pi run : Mon Oct 27 14:40:49 JST 2014
```
104万桁で15秒。
[サーバーをベンチマークしてみた](http://dounokouno.com/2011/02/01/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%92%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F/)
ここと比較してみた感じ、シングルコアでの性能はそんなに悪くなさそうです。
同時アクセスによる負荷さえ掛けなければ、大抵のプログラムは難なく動かせそうですね。