2019.08.21   |   Memo

mint 60 を作って自作キーボードに入門してみた

mint60 という自作キーボードを作ってみました。
自作キーボード初チャレンジです。

例にならってビルドログつらつらと書いてみます。

mint60 とは


ゆかりキーボードファクトリーさんで販売している自作キーボードの名称です。

左右分離式でコンパクトな5列配列のキーボードになってます。
一般的なキー配列に準じていて、配線の位置がMacBookと干渉しにくく実用的なキーボードです。
またこのキーボードの大きな特徴として自作しやすいというのがあります。
他のキーボードは自分でキー軸やキーキャップ、ダイオードなどを自分で揃える必要がありますが、
こちらのMint60はスターターセットという形で全部入った状態での販売もされています。
配線も間違えにくく工夫されているとか。

今回自分も自作キーボード初挑戦なので易しいところから始めてみようと思いこのキーボードにしました。
来月会社で開発合宿行くのですがコンパクトなので持ち運びも容易そうです。

軸、キーキャップ、アクリルカラー選び

スターターセットだと必要な部品は全部入っているのですが、打ち心地に影響するキー軸と、キーボードの顔であるキーキャップ、そして本体ケースのアクリルケースを選べるようになってます。

普段使ってるのはCHERRY MX社製の青軸で、カチカチした感じは気に入っているのですが、外で使うにはちょっとうるさいです。
軽めで無難なGateron 社の赤軸を今回は試してみることにしました。
○軸って全部会社同じかと思ってましたが、実際は色々な会社が出してたんですね。
メイカーによって色の割り当て方変わったりするみたいなのでちゃんと区別する必要があることを知りました。

キーキャップは白ベースのABS Cubicを、アクリルはマットクリアにしてみました。
初期ポケモンを選ぶみたいな楽しさありますね。

組み立て

サイトから注文を出して1週間経たないうちに無事届きました。

早速組み立てていきます。
公式サイトに写真付きで組み立て方載っていますが、他にも組み立てた人がビルドログ載せているので色々読み漁ってから作業はじめました。
はんだ付け、失敗するといろいろ取り返しつかなそうですし最初は慎重にいきたいです。

ざっとした流れは

  • 基盤の回路にダイオードつける
  • ケーブルを挿す用のコネクタ類、スイッチをつける
  • ピンヘッダをとりつける
  • 横長のキー用のスタビライザーをつける
  • ケースの穴にキースイッチ(軸)を並べる
  • キースイッチをはんだでつける
  • キーボードUSB制御用の ProMicro をピンヘッダにとりつける
  • キーボードを光らせるためのLEDをつける
  • ケースを組み立てて完成

これだけみても結構ボリュームありそうですね。
実際はダイオードやキースイッチがキーの個数分くらいあるのでさらに果てしないです。
結構な根気が要求されます。

あと0番目の工程として、ProMicroの USB 端子をエポキシ樹脂で固めるという作業をやりました。
これをやっておくとUSBの抜き差しで端子がもげてしまう事故を防げるみたいです。

こんな感じでひたすらはんだ付け作業していきます。(※あぶないので電源入った状態で真似しないでください)

はんだごては以前 Arduino の勉強会行ったときにオススメされたやつを買いました。
曰く、はんだ付けの失敗は結局のところ、はんだごての質によるものらしいです。良いの買いましょう。


温度調整もついているので、はんだをつけるときだけじゃなく、はんだを外すときにも重宝します。

ピンヘッダ取り付け失敗事件


はんだごての温度調整が役に立った例。

ダイオードやコネクタ類を順調にとりつけ終え、このまま一気にキースイッチくらいまで進めようと思ってたときに事件が起きました。
なんとピンヘッダの取り付ける面が表裏逆でした。。
スイッチなどは基盤に番号が振ってあったりしてどの位置にどれをつけるかがわかりやすくなっているのですが、
ピンヘッダは左右同じような穴が空いてるだけなので、深く確かめずはんだ付けしちゃいました。
幸いにもハンダ吸い取り線というアイテムがあったので、はんだを再度溶かして吸わせればピンヘッダが外れてやりなおしができ…なかったです!
はんだをきっちり吸わせて取り除いたにもかかわらず、ピンヘッダが全く外れませんでした…。
ペンチで基盤が割れないように引っ張ったりしましたがびくともしませんでした。
このときの絶望感はすごかったです。
はんだが表面の部分だけでなく、穴の中に入り込んで固定されてしまってる気がします。

一時は基盤買い直しも頭によぎりましたが、必死にググって探したところ解決策らしきものをみつけました。
「ピンヘッダはバラして1つづつ外すと取りやすい」
束だと張力が強すぎて無理でも各個撃破なら簡単そうです。
ピンヘッダ、黒い部分はプラスチックになっていて容易に分解が可能です。
ペンチでプラスチックを壊してピンを直接引っこ抜くことにしました。
これでやっと外せると思ったのもつかの間、1本単位でも外せませんでした…。
はんだの接着力すごい…。

最終的にはんだごての温度を上げてピンに押し付けつつ反対側から引き抜くという方法でなんとか外すことができました。
基盤表面が焦げてボロボロになったする気がするけど気にしない…。
ちなみにピンヘッダは新しいの買い直しました。
40円の追加出費です。

ピンヘッダの取り付け向きにはくれぐれも注意しましょう。

ピンヘッダの取り付け(取り外し)は苦戦しましたがそれ以外は順調に進みました。
付属のキースイッチ、自分で選んだ軸の色以外も1種類ずつおまけで入っていて、キーボードの好きな位置に取り付けてカスタマイズすることが可能です。
エンターキーにカチカチなる青軸を置いてみたりスペースを一番軽い軸にしてみたりして遊べます。

そしてはんだ付け完了しての動作テスト。
本当はここ来る前にテスターとかを利用してはんだが正しくついてるか確認しながら進めるべきなのでしょうが、どこをどうテストすればいいのかわからなくてマニュアル通り進めてました。
書いたコードを本番にいきなりデプロイするくらいの緊張感があります。

PCつないで試いてみたところ「A」と「D」の間のキーだけが反応いない以外はOKでいた。
まあこのキーなくても影響ないでよう。

接触不良が見つかった場合、ケース開けてキースイッチのはんだを確かめれば大体直ります。直りました。「S」大事。

完成

キーキャップをつけて化粧すれば完成です!
買い出し含めて有給丸一日使ってしまいましたが無事初めてのキーボード作れました。
キーキャップとか選んだこともあって愛着わきますね。
LEDの発光もかわいいです。

Ultimate Hacking Keyboard とのツーショット。
キーのサイズは変わらないですがベゼルがないので結構コンパクトに見えます。
ケーブルも細身の2本だけで済んでいい感じ。

キーコンフィグ変える

キーの割当を変えるには QMK Firmware というのをコンパイルして、キーボード両側の ProMicro に書き込んであげる必要があります。
コンパイラとか整えるの面倒だなと思っていたら、結構手軽な方法を見つけました。

こちらのサイトをつかうとGUIベースでキーをカスタマイズしたあと、コンパイルしたバイナリをダウンロードできます。

https://github.com/qmk/qmk_toolbox/releases

落としてきたファイルを QMK Toolbox で書き込んであげれば書き換え完了です。
Windows でも Mac でもそんなに手間なくできるので助かりました。

軸の置き換え

エンターキー青軸にしてたのですが、横長のキーはそもそもスタビライザーがカチャつくので、青軸入れると不快な感じのカチャ付きになってしまうことに気づきました。
既製品だと軸の変更は難しいですが、そこは自作キーボード。はんだを外して別のものをつけ直せば自由にカスタマイズできます。
多くのキーは本体のケースのネジ外せばすぐ基盤裏に到達できるので非常にカスタマイズしやすいです。
(Backspace など一部ほかのパーツの下に潜り込んでしまってるのもあります。)

キーキャップ足りない問題

付属のキーキャップ、全部揃ってるように見えて実は強引な割当をしてます。
左端とかテンキーの「0」ですしね…。
なのでキーの高さもいびつな感じになってしまっています。
この辺はピッタリのキーを探して付け替えたいです。
特殊な幅のキーキャップどこで売ってるんだろ…。

LED楽しい

背面にフルカラーのLEDがついていて、いろいろなパターンで光らせることができます。
背面とテーブルに反射した光がスモーキーなアクリルを透過してくるのでいい感じの雰囲気が出ます。
半透明にしてよかった…!

おわり

初めての自作キーボードで不安はありましたが結果的に作ってみて大満足でした。
この記事も作ったキーボードで書いてますが、特に違和感なくタイプできてます。
赤軸軽くて打ちやすいですね。
まだ色々カスタマイズの余地ありそうなのであれこれ試してみたいです。
そのうち新しいキーボードが生えてるかもしれない。


追記