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個人Androidディベロッパーが戦っていくには
個人でAndroidアプリを作っていて一番大変に思うのが、
アプリへの集客だと思います。
作りたいアプリをひらめき、実装のためのスキルを学び、
四苦八苦しながらなんとかアプリを作りあげ、
やっとの思いで公開にこぎ着けるわけですが、
いざアプリを公開してみると誰もアプリを落としてくれないという
悲しい現実にぶち当たります。
会社や事業として作成したアプリであれば、
プレスをバンバン打ったり、広告・営業に物を言わせて
ユーザーをつかみとってくる事は可能ですが、
「格」を持たないただの個人ディベロッパーだと
プレスを依頼することさえ困難です。
今回はそんな苦い思いをしている個人ディベロッパーを救うべく、
どうすればユーザーを個人ディベロッパーが集められるのかを書いてみました。
…とは言うものの自分のアプリがそこまで人を集められている訳ではないので、
「劇的にユーザーが増える」といった方法論の紹介ではありません。あしからず。
# SEO(検索による流入最適化)
まず一番重要だと思うのがこのGooglePlay上でのSEOです。
自分がアプリを入れようとした時に何をするか考えてみてください。
名前の分かっているアプリはもちろん、「ランチ」「電卓」などといった
自分がやりたい目的を「検索」にかけてお目当てのアプリを見つける事が多いはずです。
なので検索からくる人を増やせれば、確実にかつ継続的にユーザーを増やすことが可能です。
ランキングや広告、サイト掲載といったものは大抵短期的なユーザー増加しか行えません。
しかし検索であれば競合アプリが次々と出てこない限りは安定してユーザーを獲得できます。
お金を掛けずに行えるので個人ディベロッパーとしては力を入れて対応すべき点です。
実際にどうすればよいのかというと、
まずは説明文を増やしましょう。
5000字まで説明が入力できるので、この限界に近づくよう頑張って文章を書きます。
とは言うものの、タグの羅列やどっかから引っ張ってきた文章でいたずらに文量を増やすのでは良くないです。
最近の検索エンジンは賢いので、スパム的な行為は簡単に看破されてしまいます。
アプリの魅力を余すこと無く伝えられるよう説明しましょう。
それとアプリのタイトル、アイコンも重要です。
検索結果一覧画面は「タイトル」と「アイコン」しか表示されません。
この一覧に出た時いかにクリックしてもらえるかでユーザーの流入は大きく変わります。
一覧を見た人が思わず押したくなるよう魅力的なタイトル、アイコンで飾りましょう。
アプリ名より先に説明を持ってくるのもありです。
# 媒体掲載
法人格などがないとレビューの依頼などは出しづらいですが、
それでも個人作成のものでもアプリ紹介を行ってくれるサイトはあります。
掲載されると一時的ではありますが、相当数のユーザーを獲得することが出来ます。
## アンドロイダー
[みんなでつくるアプリ情報サイト アンドロイダー](https://androider.jp/)
登録制のAndroidアプリ情報サイト。
隊員登録をすることで、アンドロイダーサイト上にアプリを掲載できます。
セキュリティ上安全なアプリである事も証明してもらえるので、
登録するメリットは大きいです。
新規登録時や大幅アップデートの時などは都度Topに掲載
してもらえるので流入数をそこそこ稼げます。
あと人数限定でアプリ紹介動画を無料作成みたいなこともやってます。
ただ審査に若干時間がかかるのが難点…。
## AppC
[アプリ広告ネットワーク【appC cloud(アプシークラウド)】](https://app-c.net/)
アプリレビューサイトではなくて広告配信の会社なのですが、
AppCの広告をアプリに載せると無料でレビュー書いてもらえる特典があります。
Yahoo!マーケット、giveApp、エキサイトなどに掲載してもらえるのでお得です。
アプリに広告を導入する際は検討する価値有りです。
## 予約Top10
[予約トップ10 -新作のおすすめゲームやアプリの事前登録-](https://yoyaku-top10.jp/support)
リリース前のアプリを登録することで「予約」という形でユーザーを集めておくことが出来るサイトです。
ミニプランだと個人でも無料で予約登録が出来ます。
ゲーム系が多く予約として登録されてますが、ツール系アプリでも問題なく登録できます。
リリースのタイミングでユーザーに通知が行くので、リリース直後から多くのユーザーに使ってもらえます。
既にリリースしたアプリには利用できませんが、今後アプリを出す時には考えてみてください。
## アプリス
[アプリレビュー申請サービス【Applis(アプリス)】](http://applis.ne.jp/)
アプリのレビュー審査依頼を一括で請け負ってくれるサイト。
個人開発者でも申請可能な点はすごくいいのですが、いかんせん申請しても掲載してもらえる可能性は低いです。
一応紹介まで。
# ソーシャル(口コミ)活用
残る個人開発者が可能な施策としては、細々としたものになります。
一つはソーシャルメディアを活用するという方法です。
TwitterとかFacebookとかLineとかを活用してユーザーを広めます。
一番簡単なやり方としては「このアプリを友達に紹介する」ボタンをアプリ内においておくことです。
AndroidのShareインテントを飛ばして自分のアプリ名とDLリンクを拡散できるようにしましょう。
そうするとアプリを気に入ったユーザーが宣伝してくれたりしてくれなかったりします。
もうちょっと凝るのであれば、特定のアクションを達成する度にシェアできるようにしてみたりなんかもあります。
ゲームで言えばレベルアップやハイスコア更新などといったタイミングでシェア出来るようにします。
ツール系アプリでも組み込めるところがないか考えてみてください。
## セルフ相互集客
これも小手先のテクニックですが、自分のアプリ同士で相互に集客できるようリンクなどを設置します。
お手軽に実装するなら
https://play.google.com/store/apps/developer?id=Pistatium&hl=ja
へのリンクをアプリにつけるだけです。(Pistatiumの部分は自分のディベロッパー名で置換)
こうすることでアプリに興味持ってくれたユーザーを別の自身のアプリに引き込めます。
あとで新規にアプリを作ってもこの実装ならメンテフリーです。
最近は広告SDKに自分のアプリを入れる機能がついているのも多いので、そちらを利用するのもよいでしょう。
# 放課後アプリ部
[放課後アプリ部 http://houkago-no.appspot.com/](http://houkago-no.appspot.com/)
最後に。
個人ディベロッパーの宣伝するところがないなら作ってしまえ、
という事で、現在頑張って開発中のサービスを紹介します。
(半分これの宣伝のために記事書いてます。)
冒頭でも書いたように、個人開発者の作ったアプリに集客が難しいという問題があります。
今回いろいろと施策を紹介しましたが、アプリが次から次へと出てくる今、個人作成のアプリが戦っていくには難しい現状です。
せめて露出だけでも少し増やせないかと思い、この「放課後アプリ部」というサービスを立ち上げることにしました。
サービスのコアは、サンデープログラマーのような個人開発者が作ったアプリをまとめて紹介する事です。
企業などが逆に入れない紹介プラットフォームを作ることで、個人サイドでのアドバンテージを獲得していく事ができます。
とは言うものの、このアプリ部にユーザーを集めない事には全くアドバンテージになり得ません。
個人が作ったアプリ紹介、というだけでは一般のユーザーに見てもらえないでしょうし、紹介以外の要素を取り入れて行かなくてはなりません。
そこで、次のフェーズとして以下の様な事を考えています。
* ディベロッパー成果・サービスの集約
* API,SDKによる相互集客
* 一般ユーザーとのアプリアイデア交換
まず一つ目としては個人ディベロッパーの成果・サービスの集約化を目指します。
AndroidやiOSアプリなどを作るディベロッパーは最近増えていますが、
それらの成果物をまとめて掲載できるサービスというのは無いように思います。
またGitHubやQiita,Twitter,ブログなどで情報発信をしているエンジニアも多いですが、これらを集約して1人のディベロッパーとして参照できるサービスもありません。
そこでこの放課後アプリ部では、一個人ディベロッパーにフォーカスし、
成果物や利用サービスをまとめられるような仕組みを構築していきたいと考えています。
つぎにAPI,SDKによる相互集客です。
放課後アプリ部でデータベース化したデータは一部を除いて自由に使えるよう提供することを考えています。アプリ一覧を取得できるAPIなどを提供することで、開発者内で活発にアプリ部を使ってもらえるようにしたいです。また広告SDKのように組み込むとアプリ部に掲載中のアプリがピックアップされるようなものも予定しています。(ちなみにサービスのソースはGitHubにて公開してます。)
最後に一般のユーザーとのアプリアイデア交換なんかも出来るようにしたいと考えています。アプリ部には個人の意志で自由に開発できるディベロッパーが集まってきます。ただエンジニアの悩みの一つとして作りたいアプリが思いつかないという事が挙げられます。そこで「こんなアプリを作って欲しい」という一般ユーザーと交流を可能にすることで開発リソースを有効に使うことが可能になります。
このような形でサービスを広げていきたいと思っています。
個人ディベロッパーとWINWINな関係を築けるプラットフォームを目指します!
## 事前登録募集中!
色々書きましたが、現状はまだコアの部分も作成中の段階です。
なんとか今月中にベータリリース出来るよう頑張って開発しています。
興味あるという方向けに事前登録を募集しておりますので、
よろしければ登録お願い致します。
[放課後アプリ部 http://houkago-no.appspot.com/](http://houkago-no.appspot.com/)
※ 今のうちに登録していただくと登録料(予定)が無料になります。